「 」

おかあさん、あいたいです。

 

 

おとうさん、もう大きな声で怒鳴らないでね。

 

 

大輝、私はいいお姉ちゃんでしたか?

 

 

 

私が死んだら皆どう思うのかな

 

 

おとうさん、おかあさん、

幼なじみのあの子に私の大好きなひと

 

みんな、わたしのことすぐに忘れちゃうのかな

だったらいいな

 

 

皆の記憶から居なくなって

いつか、いつか私のいた跡がなくなって

 

実家の私の部屋に転がっている

色褪せたぬいぐるみだけが

私を見ていてね。